黒柴ケンシロウと私

ケンシロウと出会ったのは2015年11月6日。
保護施設で里親募集中だったケンシロウ。
まだ生後4ヶ月でした。
保護犬になった理由を施設の方に尋ねると

『ペットショップ出なんですが皮膚病がでて保護犬になったんです』

私は理解ができませんでした。
ペットショップのショーケースにいれられたけど
皮膚病で売物にならないからといった理由で殺処分いきになったところ
保護団体さんが保護し、里親募集をしていたみたいです。
そんな現実があるのかと衝撃を受けました。
そして
その日私たちが出会ったケンシロウは
連れて帰ってと訴えてるのかと思うぐらい側にきて見つめてきました。
私たちはその場で決断し、すぐに必要なゲージやペットシーツ、フードやおもちゃなと買いに走り再びケンシロウを迎えにいきました。
施設から出たケンシロウは抱っこしてるのにブルブル震えて地面に下ろすと一歩も歩けず震えるばかり。
でも車にのっておやつをあげるとめちゃくちゃガッツいて元気いっぱい。
はじめてのわが家に大興奮してその日の夜はなかなか寝ませんでした。

それからのケンシロウは、お家の中では元気にはしゃいでヤンチャ坊主なのにお外にはなかなでれないビビりさんでした。
特にリードや紐をみるだけで『キャンキャン』悲鳴の様な鳴き声で何かを伝えてきました。
きっと嫌なトラウマがあるんだと思い、家の敷地内でまずはお外に慣れる練習からスタート。
家の前を通る人には『なんでこの子フェンスないのにどっかいっちゃわないの?』と不思議がられるぐらい一歩も外にでませんでした。

少しづつ少しづつお外になれてお散歩も行けるよぉになったケンシロウ。
それと同時にイタズラも加速しました。
このころのお留守番では、いろんな物ひっくりかえし
帰宅した私たちの顔見た瞬間 絨毯でおしっこ。。。
そんな日々がしばらくつづきました。



なぜイタズラするのか?
これは何かのメッセージ?
そぉ思いケンシロウはただ楽しいからではなく
何かを伝えてるんだと解釈しました。

サンダル破壊
→これがなければお出かけできないからお留守番じゃなくなる!

ゲーム機のコントローラの破壊
→これがなければ寝るまで遊んでもらえる!

いろんなものちらかす
→これ見たらお留守番させたくなくなるやろ!

私たちの顔みた瞬間絨毯におしっこ
→お留守番長い!反抗したるー!

こんな風に考えてのイタズラなんぢゃないかと考え
ケンシロウにはお留守番する時は
『お家守っててな。頼むで。』と言って出かけるよぉにし始めるとそこから半年ぐらいでほぼイタズラしなくなり1歳半まででお留守番中のイタズラはなくなりました。

ケンシロウ2歳のお誕生日を迎え私たちは都会生活から田舎へとスローライフをスタート。
都会とは違い人も車も少なく自然豊かな町で伸び伸びと暮らし始めたケンシロウ。
たくさんの人と触れ合い自我もでだし
元々保護犬と聞くと驚かれるぐらい人懐っこい子になっていたので『セラピードッグ』にチャレンジさせてみることに。
セラピードッグはワンちゃんとの触れ合いによるセラピー。ナデナデしてもらったり一緒にレクリエーションしたりと老人ホームや病院をまわります。
そんなボランティア活動をするためケンシロウよりも私がドキドキしながら試験を受け見事合格!!
ケンシロウ3歳4ヶ月。セラピードッグとしてボランティア活動を始めました。

ケンシロウ4歳になったころから
出会った当初からいろいろ疑問に思っていた保護犬について。自分なりに調べてみたり肌で感じたり、まだまだ勉強不足だけど何かできることはないか考えるようになりました。
私自身、シェルターを運営することも考えましたが、保護活動している方が継続出来ずに崩壊してしまった事例を目にし、そういった方々を支援する側になりたいと強く思うようになりました。
そして2020年夏
ついに 一般社団法人save the precious life を設立し保護活動を応援する団体 charity48ken(チャリティーシバケン)の運営をスタートさせました。

現在総勢500匹の保護犬保護猫ちゃんへ必要な支援物資を継続的におとどけしています。
黒柴ケンシロウと共にこれからも多くの方に保護犬保護猫について知ってもらえるよう活動していくと同時に、多くの保護犬保護猫ちゃんが新しい家族に迎えていただけることを願っています。
そのためにも、保護活動をしている方々がこれからも継続して運営できるよう、微力ながら支えていきたいと考えています。